毎月二回、お邪魔しているk-mixおひるま協同組合の音楽協同組合。
5月はピアノをテーマにお話しました。
【5月1日 ソロピアノについて】
ピアノという楽器はオーケストラの代わりになるくらい、奏法は無限大。
音色、タッチ、間、リズム…この組み合わせによっても、奏者の香り、色、温度が伝わってきます。
最初、聴き始めたのははクラシックだったとか、ロックだったとか
その人の音楽の歴史によっても風味が変わるのも面白いです。
大好きなピアニストはたくさんいて選びきれないのですが、今回は、こちらの3人を紹介しました。世の中にある美しいものの形は数え切れないほどあるのですね。聴けば聴くほどピアノが弾きたくなります。
M1 アルゼンチンのピアニスト Carlos Aguirre 「Un pueblo de paso」
初めて聞いたときは、音楽でこんなに風を感じることができる…と感動しました。
自然を感じさせる雄大さと色彩感、フォルクローレを感じさせる独特のリズムが印象的です。
M2 オルガン奏者としても知られる LARRY GOLDINGS 「In My Room」
蒔きストーブのようなあたたかみのあるアルバムです。
抑制のきいた音数…とはまさにこのこと。
オルガンを弾いたらピアノの弾き方も変わるのかしら?と勝手に想像してしまう。
M3 様々な肩書きをもつピアニスト CHILLY GONZALES「WHITE KEYS」
初めて聴いたときは、このセンスにやられました。
こんな表現は適切はないと思いながらも、
この方の香りってこんな感じかな?と想像せずにはいられない。
【5月15日 ジャズピアノの歴史】
ピアノを通してジャズの歴史を概観できるアルバムという「ジャズ・ピアノの歴史」から紹介しました。逆をいうと、ジャズの歴史からピアノ奏法の発展も感じとることができます。アナログレコード談義でも盛り上がりました。
M1 ジェームス・P・ジョンソン「ミュール・ウォーク」
ストライド奏法にくわい、ジャズ・ピアノの原点になるスタイルを創り出したと言われています。
ピアノ一台でこんなにも華麗に表現できるのだと圧倒されます。
M2 ミード・ルクス・ルイス「ホンキー・トンク・トレイン・ブルース」
1927年ブギ・ウギ・ピアノの史上初のレコーディング。
素朴な味とプリミティブな黒人の魅力を感じることができます。
M3 バド・パウエル「チュニジアの夜」
モダン・ジャズ史の中で開祖的な存在。
簡素化することでよりモダンなスタイルに変化していきます。